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舌下免疫療法(スギ花粉 ダニ)について

[2021.05.16]

日本におけるスギ花粉症の現状

日本の森林の約4分の1はスギとヒノキで占められていると言われており、北海道と沖縄を除いた日本全土に植栽されています。スギはすべての樹木の中で最も多くの花粉を飛散させるという特徴があり、樹齢が数十年にわたって活発に花粉を出し続けます。

このような環境的要因により、日本人の花粉症の罹患率は年々増加しており近年は40%にまで達しています。また、花粉症の低年齢化も深刻な課題です。統計では5~9歳で3人に1人、10~19歳では2人に1人がスギ花粉症を発症している現状があります。

典型的な目のかゆみや鼻水といった症状に加え、喘息の方は咳などの呼吸症状の悪化を招いたり、皮膚炎などの全身症状を引き起こしたりすることも判明しています。

ダニアレルギーとハウスダストの関係

スギ花粉と並んでアレルギー性鼻炎の大きな原因となるのがハウスダストです。このハウスダストの正体は、主にダニの死骸や糞便などの副産物です。

室内、特に寝具などに生息するヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニがアレルゲンとなり、さまざまな症状を誘発します。季節性のスギ花粉症とは異なり、一年中症状が見られるため通年性アレルギーと呼ばれます。

夏場に増殖したダニが秋に死骸となり、それを吸い込むことで秋に症状が悪化するケースも少なくありません。秋の花粉症だと思い込んでいた原因が、実はダニアレルギーであったということも頻繁に見受けられます。

これらのアレルギーに対し、一般的には抗ヒスタミン剤の内服や点鼻・点眼薬による局所療法が主に行われますが、これらは対症療法であり根本的な解決には至りません。

アレルギーの根治を目指す舌下免疫療法

免疫療法とは、アレルギーの原因であるアレルゲンをあえて微量ずつ体内に投与することで、体がアレルゲンに慣れ、将来的に暴露しても反応を抑えることを目的とした治療法です。現在、日本ではスギ花粉とダニを対象とした免疫療法を受けることができます。

お薬を口の中に含み、溶けるまでの約1分間、保持できる年齢であればお子さんの治療も可能です。スギ花粉症やダニアレルギーは自然に完治する可能性が低く、鼻詰まりなどによる睡眠不足や集中力の低下が、結果として学力低下を招くことも指摘されています。そのため、若いうちに根本的な治療に取り組むことは非常に価値があります。

また、近年増加している花粉-食物アレルギー症候群についても、免疫療法によって改善したという報告があります。スギ花粉に関連するケースではトマトが代表的であり、スギ花粉症とトマトアレルギーを併発している方には有効な可能性があります。

治療を開始できる時期とスケジュール

舌下免疫療法は、対象となるアレルゲンによって治療を開始できる時期が異なります。スギとダニの治療を同時に行うことも可能ですが、安全のために1-3ヶ月程度の期間をあけて順次開始します。

スギ花粉の治療開始時期 6月から12月の間
ダニの治療開始時期 いつでも開始可能

舌下免疫療法はアレルギー疾患を根治できる数少ない治療法です。症状にお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。

スギ花粉の初回治療については こちら

当院は、鳥居薬品さんのアレルゲン免疫療法ナビに掲載されています。

「舌下免疫療法」について、先生に聞いてみた

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