渡部クリニックの専門外来
渡部クリニックの専門外来
渡部クリニックでは、様々な専門外来を行なっています。
ここでは禁煙外来、巻き爪治療、痔の治療、高血圧治療補助アプリを使った高血圧治療を紹介します。
ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
禁煙外来
禁煙しませんか?
喫煙の害は想像以上に深刻なものです。
喫煙をつづけることにより、肺気腫・肺がんなどの肺の病気や、肺がん・食道がん・胃がんなどのガン、狭心症、心筋梗塞、不整脈などの心臓病、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの発生が増加します。
重要なのは、副流煙(たばこの先からの煙)と、喫煙者が一度吸って吐き出す煙を吸ってしまう受動喫煙が問題です。副流煙は低い温度で不完全燃焼しているため、有害物質が多く含まれています。
日本でも2003年から健康増進法が施行され、多くの人が集まるところでは、受動喫煙の防止につとめることが求められるようになりました。
喫煙は本人の意思だけではありません。喫煙習慣の本質はニコチン依存症であり、本人の意思だけで禁煙ができる人はわずかであることが明らかになっています。
そのため、2006年4月より、ニコチン依存症に対する禁煙治療の保険適用ができるようになりました。喫煙を単なる習慣や嗜好と考えるのではなく、病気としてとらえ、必要な治療を行うということです。
禁煙するとこんないいことがあります
- 目覚めが爽やかでせきやタンがとまります。
- 味覚が戻って食べ物がおいしくなります。
- 周りに不快感を与えないので、自分自身が気持ちよくなります。
- 肺がんや心臓病により死亡する確率が劇的に下がります。
タバコをやめるには?
タバコをやめるには、基本的には本人の意志とまわりの援助と経口禁煙薬のチャンピックスを使用することが大切です。
ニコチン依存症の治療薬としては新しく販売されたチャンピックス錠をお勧めします。ニコチンを含まない飲む禁煙治療薬です。禁煙率は、8割以上で優れています。
喫煙による満足感を抑制し、禁煙にともなう吸いたくなる欲望を軽減します。胃腸障害や不眠症や頭痛などの副作用はありますが、その副作用が逆に作用してタバコをやめれるきっかけになります。
禁煙治療アプリ(保険適用)について
喫煙の習慣は「ニコチン依存症」という病気です。禁煙はこの病気に打ち勝つ必要があり、禁煙外来では内服薬の処方と指導を行います。しかし通院以外の時間のサポートは難しく、患者さんの行動変容・意識の改善をいかに行うかが問題です。
今回保険適用となった禁煙治療アプリは患者さんの日常の様子を医師が詳細に把握することができること、喫煙の害についてアプリで学ぶこと、COチェッカーで禁煙が継続できていることなど、日常の禁煙に対するサポートを行います。また3ヶ月の禁煙外来が終わった後のサポートもアプリが行います。日本でもその効果が認められ従来の禁煙補助薬に加えることでさらに高い禁煙率を達成しています。
禁煙は「ニコチン依存症」という病気に打ち勝つ必要がある難しい治療です。最近は新型コロナウイルス感染症の重篤化にも喫煙は高リスクになることが分かっております。この機会に禁煙を考えている方や過去に禁煙に失敗した方など、禁煙を成功させたい方は当院にお問い合わせください。
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別記事もよろしくお願いします
巻き爪治療
巻き爪の原因
日本人の約10人に1人は巻き爪であると言われています。巻き爪には以下のような原因があります。
- 地面からの圧力が真っ直ぐにかからないような外反母趾や、扁平足のために爪が変形する
- 爪を短く切りすぎる
- ハイヒールや荷重のかかる運動で指先の皮膚や肉が隆起して正常な爪の伸びる方向を妨害して陥入すること
- 水虫や健康状態
- 乾燥の影響
痛くない矯正方法 3TO(VHO)
治療も手術やワイヤーやプレート器具による矯正などたくさんの治療方法がありますが、水虫の合併や他の病気を抱えていると治療ができない施設もあります。
当院では痛くない矯正方法である3TO(VHO)をメインに治療方法を考えており、ライセンスも保有しています。
巻き爪で痛みを我慢している時間がある、十年も前から気になっている、などなどお気軽にご相談頂ければと思います。
尚、保険適用にはならない為、自費診療となります。
痔の治療
切らない、局所麻酔で行う痔の治療(ジオン注射)ができます
ジオン注射とは痔核の中でも内側にできるタイプの内痔核を治す方法です。
ジオンに含まれる硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸が硬化剤として作用し、痔核の退縮を促し
て、脱出や出血といった症状を改善します。
この治療は一般的に“いぼ痔”とは呼ばれる痔核の中で内側にできるタイプのものに有効です。
「痔のことで困っているけど、切ったり入院したりする治療までは・・・」と考えている方には良いと考えています。
おしりに違和感があっても自分では見ることができません。症状があって心配でも肛門科に来院するのは敷居が高いと思います。
当院は他科も併設していますので専門病院やクリニックと異なり、来院への敷居は高くはありません。肛門疾患はとてもありふれた病気です、まずは来院頂いてご相談ください。
高血圧治療補助アプリ(Cure App HT)について
高血圧治療補助アプリって何?
皆さん2022年9月から世界初の高血圧治療補助アプリのCure App HTが保険適用されたことをご存知でしょうか?これは世界的にも注目されており、今後の新しい治療として医療を変えていくと思います。
Cure App HT アプリの良いところ
一番は考え方や行動を変えてもらうことがこのアプリの目的です。高血圧の治療は他の疾患と比べて痛みなど分かりやすい症状がないため、患者さんが軽視しがちです。その為、薬を途中でやめてしまったり、受診をやめてしまう疾患の上位になります。ですが、高血圧が原因になる生活習慣病は多く、必ず管理すべき疾患の一つです。高血圧について興味あればこちらのページもご覧下さい。
高血圧治療のガイドラインに基づいて、減塩、減量、運動、睡眠管理、ストレス管理、節酒という6項目の生活習慣をアプリ内のコンテンツで勉強し、日々管理します。基本である血圧を測定することも血圧計からデータが飛ばされて自動で記録されます。(対応しない血圧計の場合は手入力になります)それらのデータ全てを医師と共有出来るので患者さんの治療に対する姿勢も高い状態を保つことが出来ます。
実際に臨床試験の成績では、まだ治療を受けていない高血圧患者さんについて通常の生活習慣指導のみの人、これに加えてアプリも併用した人を比較すると、早朝の上の血圧(収縮期血圧)が約10mmHgも減少しました。それに加えて体重やBMI、塩分摂取量も減っています。高血圧の人は血圧測るのを忘れてしまうのがよくありますが、家庭血圧の測定率はなんと98%
いかにこのアプリによる行動変容が起こっているかが分かります。
私たちも月1回の”点”でしか関われないこれまでの治療から、日々の治療経過を共有して”線”で関わることができるこの治療にとても期待しています。
費用は?
今回、保険適用になり、全国一律の保険点数になります。
初回は月970点:3割負担で2910円
2ヶ月目からは830点:3割負担で2490円
上記の費用に通常の診察料がかかります。薬が処方されれば薬局で薬代もかかります。
アプリでの治療は6ヶ月までとなります。
※保険適用が現時点で6ヶ月までしか認められていませんが、今後、期間延長すればまたお知らせします。
最後に
高血圧やコレステロールなどの生活習慣病の治療は症状が無いので通院をやめたり治療を始めていなかったりする方が多いことが分かっています。
過去に高血圧の治療をしてやめてしまった方、健康診断などで血圧が高いと言われたことがある方、そしてもちろん現在高血圧の治療をされてる方は是非、渡部クリニックに相談して下さい。
現在は6ヶ月のみのアプリ使用ですが、このアプリで得た知識や習慣などは他の生活習慣病の治療にもつながる訳ですから長い目で見て、この治療をきっかけに健康な生活習慣を獲得していただきたいと思っています。