アレルギー性鼻炎・結膜炎(花粉症)
どんな病気?
アレルギー性鼻炎とは、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを繰り返す病気です。結膜炎の合併が多く見られます。
アレルギー性結膜炎とは、目のかゆみ、充血、涙がでる病気です。
季節性のアレルギー性鼻炎や結膜炎は、多くは花粉症であることが多いです。
通年性のアレルギー性鼻炎や結膜炎は、ハウスダストやカビ、動物が原因であることが多いです。
治療は?
内服(抗アレルギー剤とステロイド)と点眼液(抗アレルギー剤とステロイド)と点鼻液(抗アレルギー剤とステロイド)を、症状と重症度に合わせて組み合わせて使用します。杉が原因である場合は、減感作療法の適用になります。
最近は今までの皮下注射の減感作療法に加えて舌下免疫療法が出来る様になりました。適応する患者さんかどうかは皮内テストやアレルギー検査などにより総合的に判断する必要があります。舌下免疫療法はスギまたはダニ、あるいは両方とも治療することが可能です。
世間で最近スギ花粉の治療に注射を季節に数回することにより治療している病院がありますが、全身の副作用(顔面のむくみ、白内障、高血圧、糖尿病、皮膚線条、不正性器出血など)があるので、おすすめできません。この注射はステロイドの注射ですので絶対にやらないでください。
花粉症でお悩みの方も多いと思いますが、症状に合わせて的確な治療をすることによって、多くの花粉症患者さんが副作用もなく、症状がほとんど出現せずに花粉の季節を過ごせることがわかっていま。眠くならない薬もありますが効果は弱いことが多いです。。
花粉が飛ぶ2週間ほど前より内服投与を始める治療法が効果が高いので、早めの受診をおすすめします。
花粉症もアレルギーなので、原因物質を特定し、薬や他の物質に対してのアレルギーがあるかどうか診断し、その程度によっての適切な治療方法を判断することが大切です。アレルギー専門医の経験を生かして適切な治療を選択します。