食物経口負荷試験とは
食物経口負荷試験(OFC)とはアレルギーが疑われる食品を食べてみて、症状が出るかどうか確認する検査のことです。食物アレルギー確定診断や安全摂取量の決定と耐性(アレルギー反応が無くなる)を確認するために行います。
多くは後者で使われることが多く当院でも主にこの目的で開始します。
当院では事前に受診をしていただき、対象と判断された方は予約制で検査を行います。
事前の受診は、平日の午前中にお願いいたします。
対象者は?
対象者は食物アレルギーと診断されており、1年以内のIgE抗体価に問題がなく、アナフィラキシー既往のない、お子さんです。
対象食品は?
対象食品は鶏卵、牛乳、小麦、ピーナッツ、くるみ、カシューナッツとします。
実施日は?
実施日は月曜日、火曜日、金曜日の午前中(9時から)に半日かけて行います。
実施後の流れ
実施した数日後にもう一度外来受診していただきます。
その後、自宅で摂取してもらう食品の量を決定します。
日常摂取量を自宅で数回摂取して症状が出なければアレルギー解除となります。
保育園や幼稚園、学校でアレルギー指示書の提出が求められておりますが、その後明確な予定無く継続されている例があることが分かっています。
安全摂取量を決定して経口摂取で体に入れていくことで耐性が獲得できる。つまりアレルギーを克服できることが分かっていますので、食物経口負荷試験(OFC)をうまく活用できればと思います。
また当院で対応できないような食品や高リスクのOFCについては総合病院をご紹介しますのでご相談いただければと思います。