喘息の診断に有用な「NIOX VERO」導入しました!
チェスト社のNINOX VEROという機械を用いて、呼気中の一酸化窒素濃度(FeNO)を測定する検査です。
これまで、喘息の診断は問診や臨床症状・呼吸機能検査等で評価していましたが、この
NIOX VEROを使用すると、数値で信頼性の高い診断が可能です。
勿論、これまでと同様にアレルギーの既往等の問診も含めた総合的な診断が必要ですが、このように数値で喘息の診断が迅速・簡便にしかも正確に評価できる方法はこれまでなかったので画期的です。
呼気一酸化窒素濃度(FeNO)と喘息の関係について
喘息では、好酸球が気管支で炎症を起こすことが大きな原因の一つで、好酸球が喘息の時に気管支で起こす炎症の程度が高ければ、FeNOの数値も高くなります。従ってFeNOを測定することで喘息の診断が出来ます。
また喘息の治療を開始した後、FeNOを再検査することで、気道の炎症の改善の程度を評価することができるため、治療効果の判定としても使用出来ます。
検査方法
測定方法は深く息を吐いて、その後マウスピースをくわえて、息を吸って、その後一定の強さで吐くだけで、70秒後にモニター画面にFeNOが表示されます。全部で約1分半で終わります。
最後に
当院は30年以上の診療を行っており、多くの喘息患者を診てきております。その経験と日本喘息学会の喘息診療実践ガイドラインなどを参考にして、適切な診断と治療に努めております。
「自分は喘息なの?」と心配されている方、現在喘息で治療中の方も是非、NIOX VEROでFeNOを測定して、適切な診断と治療をしていきましょう。