【重要】
コロナ陽性者・疑い症状のある方は順番予約をお取り下さい。
そのあと問診の入力もお願いします。
順番が近づいたら連絡が行きますので、それまではご自宅でお待ちください。

当院の咳診療、喘息診療について

当院の咳診療、喘息診療について

喘息患者数は我が国でも1000万人と言われており、”common disease”つまり一般的な病気であります。ただ病態も未だ不明な点も多く、さらに診断も難しいのが問題点としてガイドラインにも記されております。クリニックのある横浜市鶴見区は東海道線より海側の地域で公害健康被害が認定されており、呼吸器疾患が古くから多いと考えられております。また近年は新型コロナウイルスによる、飛沫すなわち咳に対する世間の風当たりが強いこともあり、咳に対するご相談が多くなっております。

当院はこの地区で30年以上の診療を行っており、喘息患者を多数診てきております。その経験と日本喘息学会の喘息診療実践ガイドラインなどを参考にして、適切な診断と治療に努めております。

当院での”咳診療”、”喘息診療”についてご紹介します。

問診について

診療で最も重要なのは、問診であると考えております。咳の期間、日内変動があるのか特に夜間に悪化しないか、随伴症状はあるのか(痰絡み、鼻症状、咽頭症状など)、喫煙歴、アレルギー疾患の有無、消化器症状の有無、周りに同じ症状の人がいるかどうか、過去に同様の症状があったかどうか、飲んでいる薬 などを確認します。

喘息の診断には実は”ゴールドスタンダート”となるような客観的なものはありません。これらの問診から喘息を疑います。他の咳を起こす疾患についても問診から疑って必要な検査を行います。

検査について

全自動血球係数・CRP測定装置【日本光電】

5分ほどで、感染の炎症を示す白血球数とCRPがわかります。また喘息やアレルギー疾患の診断の一助となる血中好酸球数その場で判明するため診断に有用な機器となっております。他にもヘモグロビン測定で貧血評価や血小板の数も分かります。指先の穿刺採血でも測定が可能ですので痛みは少ないです。

呼気一酸化窒素測定(呼気NO)【チェスト社NINOX VERO】

喘息では気道に好酸球性炎症を起こしますので、それを評価するのがこの機械です。息を吐くだけで分かるので痛みもないのが特徴です。クリニックでの導入はまだ少ない方で、当院でも2022年12月から使用しておりますが、診断や治療方針にとても有用であると考えております。

イムノキャップラピッド【サーモフィッシャーダイアグノスティックスアレルギー社】

咳にはアレルギー反応が関連していることがあります。また花粉症の時期に咳も悪化するようなパターンを持つ患者さんもあり、アレルギー検査が必要な場合があります。このイムノキャップラピッドは20分ほどで吸入系の8つのアレルゲンを評価でき、診断に役立ちます。指先の穿刺採血でも測定が可能ですので痛みは少ないです。

*必要な方はしっかりとした採血や項目を増やして検査会社にお願いするアレルギー検査を行います。

スパイロメトリー

呼吸機能検査として、全身麻酔の前にしたことが方もいるかと思います。息を吸ったり吐いたりして息を吸う力、吐く力、酸素を取り込む能力などを調べます。 喘息診断肺気腫(COPD)診断に役立ちます。

胸部レントゲン

肺炎などの病変が無いかどうかの確認を行います。胸部Xpは放射線被曝量も少なく最初に行う検査としては重要です。

各種 迅速検査

  • 新型コロナウイルス抗原検査
  • PCR検査
  • インフルエンザ抗原検査
  • マイコプラズマ抗原検査
  • 百日咳抗原検査
  • アデノウイルス抗原検査
  • RSウイルス抗原検査
  • ヒトメタニューモウイルス抗原検査

最後に

当院では、十分な問診と必要に応じた各種検査を行い、適切な診断につなげるように日々努めております。またご紹介が必要な場合には、近隣の総合病院と連携しております。

長引く咳や眠りなど生活を妨げるような咳にお悩みの方はご相談いただければと思います。

なお、発熱など感冒症状がある方は感染対策のため事前にご連絡お願いします。