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ホクナリンテープについて

ホクナリンテープについて

ちまたの小児科では咳によくホクナリンテープが使用されています。ホクナリンテープはいわゆる長期作動性β刺激剤(LABA)で有り、長い間、気管支炎を拡げておく薬です。ただし、この薬を単独での使用は避ける必要があります。

2006年にアメリカでのスマートスタディーという研究でLABA使用群と偽薬群との間でLABA使用群の方が偽薬群に比べて優位に死亡率と副作用が多かった結果になり、LABAの単独使用に警告を発しています。ですから咳が出たからと安易にホクナリンテープの使用は避ける必要があると考えています。もしホクナリンテープを使用したい場合は必ず吸入ステロイドとの併用が必要です。

ただし、乳幼児で吸入器を持参してる人はもうすでにステロイドの吸入をしてるのでホクナリンテープ使用は問題ありません。吸入ステロイドを使用しない状況での単独でのホクナリンテープは使用しないのが原則です。

もう一つの問題はホクナリンテープの後発品のツロブテロールテープを使用してる病院があります。ツロブテロールテープの徐放の方法がホクナリンテープとは違うため必要かつ充分な有効血中濃度が保たれていない欠点があります。
このため後発品のツロブテロールテープは使用しない方が良いです。ツロブテロールテープは効果が少なく副作用が有る薬と考えています。特にアトピー性皮膚炎や高齢者は皮膚が薄く充分に吸収されない事が予想されています。