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RSウイルスにご注意下さい。

RSウイルスにご注意下さい

去年大流行したRSウイルスですが、2022年夏に流行がきてしまい、ヒトメタニューもウイルスや手足口病と共に急増しました。新型コロナウイルスの流行と重なっており、全国的にその対応が必要となり医療の逼迫が起こりました。

RSウイルス感染症とは

RSウイルス感染症は、RSウイルスに感染することによって引き起こされる呼吸器の疾患です。RSウイルスは、2歳までにほぼ100%のお子さんが1度はかかるウイルスですが、2020年は新型コロナウイルス対策で社会的活動が抑制されていたためかほとんど流行せず、2021年に大流行しました。昔は冬流行の温帯パターン(北海道〜福岡)と夏流行の亜熱帯パターン(沖縄)が一般的でしたが、近年は通年性で日本全国いつでもどこでもみられる感染症になりました。
特効薬などはなく、治療は基本的に対処療法(病気の症状をやわらげる)を行います。

症状について

RSウイルスの潜伏期間は2~8(多くの場合4~6)日間とされ、「発熱」「鼻汁」「咳」など軽い風邪のような症状などが出ます。通常は数日から1週間くらいかけて徐々によくなります。しかし、重症化すると気管支炎や肺炎の兆候が見られ、中には呼吸困難を起こして入院することもあります。

重症化するリスクの高いお子さん

  • 生後6か月未満の赤ちゃん
  • 早産・低出生体重の赤ちゃん
  • 先天性心疾患
  • 慢性肺疾患
  • ダウン症や免疫不全症など

生後1ヶ月未満の新生児になると無呼吸発作を起こすこともありますのでご注意下さい。

ですが、基本的には風邪症状なので基礎疾患のない方では特別恐れる心配はありません。

検査は?

検査は綿棒を鼻の奥に入れて行います。保険適用は基本的には1歳未満のお子さんに行います(入院患者やパリビズマブ製剤適応患者の例外はあります)すなわち重症化しやすいお子さんは経過をより注意して見る必要があるので検査をしましょうということですね。原因をはっきりさせるのは重要だとは思いますが、治療は対症療法となりますから重症化のリスクのないお子さんに「鼻をグリグリして」調べることにどれだけのメリットがあるのか?お子さんのトラウマにはならないのか?とも考えられますから、当院では不必要な検査は行わない方が良いと考えています。

治療は?

治療は一般的な去痰薬や解熱剤の投与、吸入、鼻汁吸引など。細菌ではなくウイルスなので抗生剤の投与は原則必要ありません。いわゆる「かぜ」にも日本ではまだまだ抗生剤の投与がされていますが、耐性菌問題や医療費そして実は多い抗生剤による副作用といったデメリットが分かってきております。処方される際にはその薬について医師にしっかりと確認していただくことが大切だと思います。

感染予防対策について

RSウイルスは「接触感染」と「飛沫感染」という感染経路で感染が広がっていきます。

接触感染」というのはウイルスが付着した手を介して広がり、「飛沫感染」は咳やくしゃみで飛散したウイルスを含む飛沫で感染が広がります。その為、下記の対策の徹底をお願いいたします。

  • 子ども本人、および周囲の人がしっかりと手洗いをすること(アルコールの速乾性手指消毒剤も有効です)
  • マスクの着用(咳、鼻水などの症状がある人。マスクができる年齢の子ども)
  • 子どもたちが使用するおもちゃや、触れた場所などの消毒
  • 人混みを避ける

※子どものマスクの着用については、「こどものマスクQ&A」をご覧ください。

こんなときは早めに受診お願いします

  • 呼吸が苦しそう
  • 食事や水分摂取ができない

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