当院では子宮頸がんワクチンを勧めています。
子宮頸がんは、ヒトパピローマというウイルス(HPV)への感染が原因といわれています。このウイルスは、女性の多くが“一生に一度は感染するといわれるウイルスで、一部の人ががんになってしまうのです。
このウイルスに対するワクチンが、各国で効果を上げています。そのため、子宮頸がんを撲滅できる希望もみえてきています。
子宮頸がんになる方は20代から増え始め、40代にピークとなります。子宮頸がんにより亡くなる女性、この治療のために子宮を失い、妊娠できなくなってしまう女性がたくさんいます。
皆さんは、ワクチンの副作用を心配なさっていると思います。
しかし、重篤なものは極めて低率であることがわかっています。子宮頸がんワクチンの接種により、子宮頸がんの原因の5割から7割を防ぐことができるのです。ワクチンにより子宮頸がんを防ぐメリットを信じるほうがよいと当院では考えています。
癌は“万が一”ではなくなりました。何年もの間、死亡原因の第1位ですし、それはこれからも続きます。がんを予防するための積極的な対策が必要なのです。
日本でも個別での推奨は可能となりました。当院でも、ワクチンを無料で受けることができる小学6年生から高校1年生に対して、ワクチン接種についてお話をしていこうと考えています。もちろん選択するのは個人個人です。まずは医師にご相談ください。