MR(はしか・風しん)、おたふくかぜ、水ぼうそうのワクチンについて
上記の4つの病気について確実に病気に罹患していればワクチンをする必要性は基本的にはありません。
はしかや水ぼうそうは診断を間違える事はほとんどありませんが、おたふくかぜはリンパ腺腫大や反復性耳下腺炎などとの鑑別が難しいです。また風しんも流行時は典型的発疹、リンパ腺腫大などで診断はわかりやすいですが非流行時は発疹がほかの病気との鑑別で診断が難しくなります。
おたふくかぜと風しんの診断の間違えがよくあります。
30歳以上の人はこれらの病気の予防ワクチンは全くの未接種者または一回だけの接種者である事がほとんどです。ですから病気になったかどうか不明またはワクチンをやったか不明だとしてもワクチンを二回接種する事を勧めます。
もし、病気に罹患していても或いは一回のワクチン接種をしていてもワクチン接種によるデメリットはありません。
極端な話ですがワクチンを何回接種しても副作用が増える事はありません。
しかし、これらの病気を妊娠中にかかった場合には胎児に大きな影響を与えます。その点からも早めに接種を勧めます。
はしか、おたふくかぜ、風しんはかかっても治療方法はありません。本人の生命力や免疫力で軽くなるか重症になるかが決まります。
はしかは肺炎や脳症合併した場合、死亡率はかなり高いです。
おたふくかぜは難聴、不妊、髄膜炎の合併症があります。2015年2016年の二年間で359人の子供が難聴になりました。風しんは脳炎が合併します。
それぞれの合併症になったら生命が脅かされます。不明な点は医師に相談してください。
MR(はしか、風しん)おたふくかぜ、水ぼうそうのワクチンは生ワクチンのため接種後4週間は他のワクチンができません。