【9月】毎週金曜日20時まで子宮頸がんワクチンの接種します。
渡部クリニック院長です。17〜27歳の子宮頚がんワクチンのキャッチアップ接種の無料期間が9月末です。接種を考えている方や迷っている方は是非本記事を参考にしてください。
日本では、2013年6月にワクチン接種が一時中止されるまで、ワクチン接種率が高かった時期がありました。新潟県で子宮頸がん検診を受けた方を対象にした研究では、ワクチン接種により子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染率が低下したことが確認されています。
青い線が接種率を示し、赤いバーがHPVの感染率を示しています。中央の5年間ほど、接種率が高かった時期にはHPV感染率が非常に低かったことが分かります。しかし、右端で接種率がどーんと下がるとHPV感染率もどーんと上がっています。これにより、日本でもワクチン接種によりHPV感染を抑制できることが明らかです。
また、子宮頸がんワクチンの接種率が男女とも90%以上に達しているイギリスでは、子宮頸がんが将来的に「まれ」な癌になると予測されています。一方、日本では依然として年間1万人の方が子宮頸がんに罹患しています。このような未来が日本にも訪れることを願っています。
17〜27歳のキャッチアップ接種は2024年9月末までに1回目接種しないと自己負担が数万円発生します。当院でも接種をサポートするため9月の金曜日のみ20時まで予約なしでも接種を受け付けます。これまでに多くの方が当院で子宮頸がんワクチンを接種され、副作用についてもご相談をいただいておりますが、長時間にわたる副作用は確認されていません。診察終了後の時間帯に接種を行うため、待合室も空いていてWi-Fiもご利用いただけます。この機会にぜひご検討ください。