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アトピー性皮膚炎について

[2025.11.04]

多くは子どもの頃に発症し、年齢とともに軽快しますが、一部は大人になっても続く病気です。
皮膚のバリアが弱まると、アレルゲンへの感作が進み、気管支喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎・花粉症などを発症するリスクが高まります。
そのため、早期からの適切な治療・皮膚ケアが大切です。

受診をおすすめするケース

  • 「皮膚をかき壊す・こする」行為が続いている/改善してもまた悪化していてこれまでも繰り返している
    • 1歳未満:2か月以上
    • 1歳以上:半年以上
  • アトピー素因がある(ご本人またはご家族に、喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎・アトピー性皮膚炎がある場合)
  • 特に1歳未満のお子さんは受診をお願いしています。

アレルギーマーチについて

乳児期のアトピー性皮膚炎から始まり、食物アレルギー → 喘息 → アレルギー性鼻炎(花粉症)と、成長に伴い複数のアレルギーが次々に現れることがあります。
この流れを「アレルギーマーチ」と呼び、予防のためにも皮膚のケアが重要です。

検査について

必要に応じて以下の検査を行います。

  • 血液検査(RAST、TARC など)

治療について

基本は外用薬(塗り薬)必要に応じて抗ヒスタミン剤などをかゆみ防止として併用します。

  • 保湿剤
  • ステロイド外用薬
  • 免疫抑制剤軟膏

ステロイド外用薬は「短期間、適切に使う」ことで副作用の心配なく安全に使用できます。
重症例には生物学的製剤(デュピルマブ皮下注射)も対応可能です。

当院が重要だと思っている事

当院でとても重要視しているのは、いかに成功体験をしていただくかということです。
塗り薬が基本となるアトピー性皮膚炎の治療は塗らねば改善しません。
ただ「ベタベタして塗るのを嫌がるお子さん」「朝は忙しくて塗れないお母さん」はどうしたら良いのか?どうやったら塗布できるのかをスタッフ一同で考えながら関わりを持っています。
必要であればカルテに患部の写真を載せておき、1~2週間の塗布のスケジュールを記載した紙をお渡しして「宿題」としてやっていただき、その後の外来で写真を見比べて「成功体験」を感じていただくといったやり方もしています。一度成功体験を獲得すれば、後は塗るだけ!
我々の関わりでこうなるように日々診療に努めております。

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