胃腸炎(感染性胃腸炎)
[2025.10.29]
胃腸炎とは?
胃腸炎は、ウイルスや細菌の感染によって胃や腸に炎症が起こる病気です。
大人から子どもまでかかりますが、特に保育園や学校など集団生活の場では流行しやすく、毎年冬場に多く見られます。
- 主な原因ウイルス:ノロウイルス・ロタウイルス
- 細菌性:カンピロバクター、サルモネラなど
主な症状
- 吐き気・嘔吐
- 下痢(水のような便や回数が多い便)
- 発熱(ない場合もあり)
- 腹痛・お腹の張り
- だるさ・食欲不振
自宅でできること
- こまめに水分補給(経口補水液やお茶、スープなど)して、排尿があるかどうかを確認する(脱水にならない)
- 消化の良い食事(おかゆ・うどん・バナナなど)
- 安静にして十分な休養をとる
- 嘔吐が落ち着くまでは無理に食べさせない
避けたいもの
ジュース、炭酸飲料、乳製品、脂っこい食事は下痢を悪化させることがあります。
受診をおすすめするケース
- 水分がとれない、半日以上尿が出ない
- 嘔吐や下痢が強く、ぐったりしている
- 高熱(38.5℃以上)や激しい腹痛
- 血便や黒い便が出る
- 下痢・嘔吐が長引く(大人で3日以上、子どもで2日以上)
治療について
- 多くは自然に治るウイルス性で、特効薬はありません。
- 水分補給が基本で、必要に応じて整腸剤や吐き気止めを使います。
- 細菌性の場合は、便培養や症状によって抗菌薬が必要なこともあります。
家族内での感染予防や対応策
- 嘔吐物や便は使い捨て手袋・マスクをして片付け、0.1%次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤を薄めたもの)で消毒
- タオルや食器は共用しないこと
- 脱水が心配なので、水分摂取が重要です。嘔吐や下痢もありたくさん水分摂取が難しいため「こまめに 少量ずつ」を心がけましょう!
- 脱水になっているかの判断には、おしっこの量と色が重要です。透明な色でしっかりとした量が出ていれば問題ありません。
