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おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

ムンプスウィルス(おたふくかぜウィルス)によって、起こります。
潜伏期間は2~3週間で、1度かかかったらかかりません。
乳児には比較的少なく、幼児・学童に多くみられます。


その特徴は?

・両耳下腺がはれて、熱が出ます。
しかし、個人差がはげしく、本人や親が全く知らないうちにかかっているということもあります。

・はじめは、発熱・頭痛や、食欲がなかったり、吐いたりします。
耳下腺のはれの多くは片側から始まり、2~3日後に両側がはれてくることがあります。
「はれ」は3~4日でひきはじめ、7~10日でほとんどなくなります。

・耳下腺がはれてくると、口を開けたときに痛みを訴えるようになります。


家庭看護のポイントは?

★食事
水分は充分にあげましょう。
「はれ」がある間は口を開けたり、食べたりするときに痛みがあるので、流動食や柔らかいものを少しずつあげましょう。

★外出
熱と耳下腺のはれのある間は静かに寝ていましょう。

登校・登園は医師の許可が必要です。学校保健法では、「耳下腺のはれがとれてから」となっています。

★清潔
口の中が不潔になりやすいので、うがいを頻繁にさせましょう。


余病はありますか?

①髄膜炎をおこすことがあるので、頭痛・発熱・おうとなどの症状が強いときには、すぐに医師の診察を受けてください。

②難聴は数百人または数千人に一人といわれていて、多くは片側だけですが、回復は困難なため、一生難聴が続きます。

③思春期をすぎてからかかると、睾丸炎・卵巣炎・膵炎・難聴などを起こすこともありますが、小さいときはほとんど起こりません。おたふくかぜ以外にも耳下腺のはれる病気もあります。医師に相談しましょう。

予防方法

おたふくかぜのワクチンを1歳と3歳のときに接種すればオタフクになりにくくなりますのでぜひ接種ください。