インフルエンザ脳症
インフルエンザ脳症ってなあに?
インフルエンザウィルスにより脳が炎症を起こすもので、詳しい原因はわかっていません。
死亡率も高く、助かっても後遺症が残るケースが多いのです。
インフルエンザ脳症の治療は確立していませんが、早期にけいれんを止めるなどの処置は重要とされていますので、子どもが熱を出し、いつもと違うと感じる、以下のような症状が見られたら、すぐに専門医(小児科)を受診することが大切です。
症状は?
インフルエンザ脳症の前には、こんな症状があります。
①泣き方・おびえ・不安
・ 悲鳴を上げ、目をキョロキョロさせておびえる
・ 離れようとすると、「行かないで」と泣き叫ぶ
・ 「恐い、助けて」と言い、家族の名を呼ぶ
②視力・幻覚
・ 母親がそばにいるのに、「ママ、近くに来て」という
・ 消えているテレビ画面を見て「ネコが来る」と口走る
・ 自分の手を見て、「お芋だ」「ハムだ」という
③ことば
・ 突然、意味不明のことをしゃべる。歌を歌う
・ 呼びかけに返事をしない
・ 「ギャー、ギャー」などと奇声や悲鳴をあげる
④表情
・目の焦点が定まらない
・目が上を向いたままになる。目がつりあがる
⑤動作
・ 立てない、おんぶのとき背中につかまれない
・ 頭をぐるぐる回す。片手を振り上げる
・ 狂ったように暴れる
⑥睡眠
・ 嘔吐を繰り返しながら、ずっと眠る
・ 呼びかけに反応するが、目を開けていられない
などがあり、この他、9割がけいれんを起こしていたと報告されています。