スギ花粉症対策2025
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スギ花粉症対策2025

スギ花粉症対策2025

いよいよスギ花粉症のシーズンが始まります。3-4人に一人が花粉症となっている現状で今シーズンもかなりの量の飛散が想定されています。まずはこちらのページを参照ください。

今年の花粉シーズンは、非常に厳しいものとなる予想です。関東甲信越では昨シーズンの1.6倍、近畿や中国四国ではなんと3.8〜8.4倍もの花粉飛散量が予想されています。これは昨年の猛暑と、昨シーズンの花粉量が少なかったことに起因しており、今年は例年以上に強力な花粉シーズンになる可能性があります。

対策の重要性

まず、花粉暴露を最小限に抑えることが重要です。以下の対策を行うことで、花粉症の症状を軽減することができます。

1. 外出時の対策

  • 花粉がつきやすい衣服を避け、マスクやメガネ(ゴーグルタイプ)を着用する。
  • 服には花粉が付着しやすいので、外出先から帰宅した際は、玄関で花粉を払い落とし、衣服を脱いでそのままお風呂に入り、洗顔・うがい・鼻かみを行う。
  • 洗濯物は室内干しを徹底し、換気は必要最低限に留める。

2. 治療薬の使用

花粉飛散量が多い場合、症状を抑えるために治療薬の使用が基本となります。

【内服薬(飲み薬)】

■ 抗ヒスタミン剤(第2世代)

  • 花粉症の初期症状に有効
  • 1日1回または2回の服用が多い
  • 第2世代は眠気の副作用が抑えられ、病院処方なら倍量投与も可能
  • 運転などの注意事項も軽減されるため便利

▼ 当院(渡部クリニック)でよく処方するお薬

  • ルパフィン / ザイザル … 倍量投与が可能、眠気も少ない
  • ビラノア … 眠気を抑えたい方向け(ただし空腹時服用)
  • デザレックス … 眠気を抑えたいが空腹時が面倒な方におすすめ
  • クラリチン … 子どもにも使いやすく、1日1回の服用
  • アレグラ / アレロック … 多くの医療機関で処方される実績のある薬

■ 抗ロイコトリエン拮抗薬

  • 鼻づまりに特化した薬
  • 抗ヒスタミン剤でも鼻づまりが改善しない時に推奨
  • 市販薬はなく、病院での処方が必要

【局所治療薬】

■ 洗眼・鼻洗浄

  • 目や鼻に付着したアレルゲンを物理的に洗い流す
  • 鼻づまりの一時的改善や、点鼻・点眼薬の効果を高める

■ 点鼻薬・点眼薬

  • 抗ヒスタミン剤やステロイドを直接患部に作用させる
  • 血管収縮剤入りの点鼻薬は即効性がある一方、頻繁に使うと薬剤性鼻炎のリスクがあるため要注意

薬の使い方について

花粉症の治療のゴールは人それぞれです。何をもって満足するかは生活習慣や症状の重さによって異なりますが、大切なのは、症状が日常生活に支障をきたしていないかを自覚することです。

花粉症は毎年春になると発症するため、症状の自覚が重要です。症状が少しでも出たら早めに対策を取り、薬の継続的な使用が効果的です。特にひどい症状が出る方は、花粉飛散の2週間前から薬を使い始めることが望ましいです。

早期の治療開始がカギ

  • 花粉飛散の2週間前(1月下旬)には薬の使用を始めましょう。
  • 症状が軽いうちから治療を開始し、毎日忘れずに薬を使い続けることが大切です。

花粉症は、毎年数ヶ月間、生活に影響を与える症状となります。そのため、自分の戦い方を決め、早めに治療を開始することが、症状を軽減させるために非常に重要です。


今シーズンの花粉量は予想以上に多いので、早期に対策を始めることで症状を軽くすることができます。これらの対策を参考にして、快適な春を迎える準備を整えましょう!

さらなる追加治療について

以上のような治療を行なっても生活に支障がある患者さんはたくさんいます。当院ではそのような患者さんには以下の2つの治療を提案しています。

一つ目は 舌下免疫療法でこれは根治の可能な唯一の治療と言われています。

当院では舌下療法を約200名に使用しており、効果を実感されている患者さんの中には上記のような治療薬を使わずに花粉症シーズンを過ごしております。

2つ目は オマリツマブ治療(ゾレア)でこれは重症花粉症に対する最強の治療です。当院では気管支喘息や慢性蕁麻疹に対しても15年ほどの治療実績があり、花粉症に対しても使用経験があります。

詳細は以下のページにまとめていますので参考にしてください。