気管支喘息
世界中で大人から子供までかかる病気で、日本でも減少傾向ではありますが年間1000人程度の死亡があります。
咳や痰や「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった喘鳴、息苦しさ、胸苦しさいった症状があることが前提となります。その上で、夜間に症状が強いことや3週以上続く症状であること、また季節性や日内変動があること、煙などで誘発されるかどうか、また家族歴や他のアレルギー性疾患の既往があると喘息が疑われます。
当院では、血液検査(血中好酸球数、IgE数、アレルギー検査など)や胸部レントゲン写真、スパイロメトリー(呼吸機能検査)、迅速抗原検査(新型コロナウイルス、マイコプラズマ、百日せき)を必要に応じて行います。
喘息の治療はステロイドの吸入がメインです。これに気管支拡張薬や抗アレルギー薬などを加えて、発作なく生活を送ることが治療の目標になります
“治る”という定義が難しい病気であるので、生活の中で症状が出ない時間を作ってあげて長引かないように・ひどい発作にならないようにするのが重要です。それでもコントロールが難しい重症例については生物学的製剤である、オマリズマブ(ゾレア®)・メポリズマブ(ヌーカラ®)・ベンラリズマブ(ファセンラ®)・デュピクセント(デュピルマブ®)を使用しております。
呼吸の通り道である気管支が狭くなる・固くなる・痰がからみつく状態を治す必要があるので市販薬では中々改善しません、裏を返せば適切な治療をすれば良くなるとも考えられます。「夜咳き込んで眠れなかった」「そういえば風邪引くと咳が長引くな」「花粉症の季節になると咳がでるんだよな」など生活で困る症状があれば、是非ご相談ください。