夜尿症
[2025.10.29]
日本のガイドラインでは5歳以降で月1回以上の夜尿が3ヶ月以上続く場合で昼間や他の疾患の関連のないものを、夜尿症と呼びます。
日中の尿漏れや心因性尿回数減少/増加がある場合は夜尿症とは別のものとして考える必要があります。
主な原因
- 膀胱の蓄尿能力が弱い
- 睡眠中の覚醒が難しい
- 夜間の尿量が多い(抗利尿ホルモンの分泌が不十分)
- 生活習慣(就寝前の水分摂取、便秘など)
- 発達の遅れ
- 遺伝性素因(両親に夜尿症既往があれば5-11倍という報告あり)
受診の目安
- 5歳を過ぎていること
- 学校行事(宿泊など)への不安が強い
- 本人が治療に前向きになっている
当院での治療
- 尿検査と夜尿状況モニタリング(アプリ)による夜尿症分類
- 生活習慣の改善(就寝前の水分・塩分制限、便秘対策)
- 夜尿症のタイプに応じて、アラーム療法やデスモプレッシン治療
まとめ
夜尿症は珍しいものではなく、成長とともに自然に改善することも多い病気です。
ただし本人の自信や日常生活に影響する場合は、早めの相談が安心です。
