川崎病とは?
[2025.10.29]
川崎病は、主に4歳以下の子どもに起こる原因不明の病気です。
体の血管に炎症が起きることが特徴で、放置すると心臓の血管(冠動脈)に影響が出ることがあります。
日本では比較的多く見られる病気で、毎年1万人以上の子どもがかかっています。
主な症状
以下の症状が高熱(5日以上)とともに見られるときは要注意です。
- 発疹(体に赤いぶつぶつが出る)
- 赤い目(充血するが目やには少ない)
- くちびるが赤く腫れる、舌がイチゴのように赤くなる
- 首のリンパ節が腫れる
「全部そろっていなくても」川崎病の可能性はあります。
受診の目安
- 5日以上続く熱がある
- 発疹や口の赤みなど、いくつかの特徴的な症状がある
- 熱が下がらず、子どもの元気がない/ぐったりしている
これらが当てはまる場合は、できるだけ早く小児科を受診してください。
診断と治療
- 診察と必要に応じて血液検査で川崎病を疑い、病院へご紹介します。
- 治療の中心は点滴での免疫グロブリン投与で、早期に行うことで冠動脈への合併症を防ぐことができます。
ご家庭で気をつけたいこと
- 「ただの風邪」と思って受診が遅れることが、一番のリスクになります。
- 乳幼児期は体調変化が分かりにくいので、「いつもと違う」と思ったら迷わず相談してください。
まとめ
- 川崎病は乳幼児に多い病気で、早期診断・治療が重要です。
- 「なんだかいつもと様子が違う発熱だなぁ」といった時や長く続く発熱と特徴的な症状があれば、早めに当院へご相談ください。
- 適切に治療すれば、多くの場合は後遺症なく回復できます。
