水イボ(伝染性軟属腫)
[2025.10.29]
水イボとは?
水イボは、ポックスウイルスの一種による皮膚感染症です。
名前の通り、表面がつるっとした小さな白っぽいイボができ、真ん中が少しくぼんで見えることが特徴です。
- 主に1~10歳くらいのお子さんに多い病気です。
- 肌と肌の直接的な接触やタオルなどの間接的な接触でうつります。
主な症状
- 1~5mmほどの丸い白っぽい丘疹(ポツポツ)
- 中心に小さなくぼみがある
- かゆみや痛みは少ないが、かいたりこすれたりすると周囲に広がる
膝やわき、わき腹など、肌と肌がこすれる部位によく見られます。
自宅で気をつけたいこと
- かき壊すと他の部位や兄弟姉妹にうつりやすくなります。
- お風呂ではタオルを共有せず、こすらず洗うのが基本です。
- 保育園の手引きなど公式な文書では「出席停止や水遊びの禁止の指導はない」と記載はされており、我々もそう指導しています。しかし施設によっては入水できない場合もありますので、自己判断せず園や学校の方針を確認しましょう。
治療について
非常に弱いウイルスであり、免疫がしっかししてくる6歳頃までに自然治癒に向かうとされています。
- 数が多い
- かき壊しがある
- 学校や園の方針
といった理由で治療を選ぶこともあります。
治療方法には以下があります:
- ピンセットでイボを取り除(当院では行なっていません)
- ハトムギ茶を飲む または ヨクイニンエキスを処方してもらい内服する
- 専用クリームの塗布
当院では 水イボ専用クリームであるM-BFクリームを自費購入いただき治療を行っております。
M-BFクリームは学会などでも効果が報告をされている治療で、抗ウイルス効果のある銀イオンクリームを水イボ部分に塗布する治療です。
自然治癒に向かう病気ですが、数が多く目立つお子さんもいますので、その場合はご相談いただければと思います。
まとめ
- 水イボはポックスウイルスによる子どもの皮膚感染症
- 自然に治りますが、広がったりかゆみが強いときは受診を
- かき壊さないことと、早めの相談が大切
