急性虫垂炎
[2025.10.29]
いわゆる「盲腸」と呼ばれる病気で、虫垂(盲腸の先にある細い管)に炎症が起こる疾患です。
細菌感染や便のかたまりなどが原因で起こると考えられています。
主な症状
- 右下腹部の痛み(初めはみぞおちやの痛みから始まることもあります)
- 発熱、吐き気、食欲不振
- おなかを押したり、右向きになったりで痛みが増す 歩くと響くような痛み
受診の目安
- 持続する腹痛や右下腹部の強い痛み
- 発熱や吐き気がある
- 痛みが次第に強くなっている
治療
- 軽症の場合:経過観察のみや抗菌薬での治療が可能です。
- 重症や腹膜炎などの進行例:外科的手術(虫垂切除)が基本となりますが、抗菌剤で炎症を抑えてから改めて腹腔鏡手術を行う治療もあります。
- 緊急手術でも腹腔鏡手術が増えており、傷口が小さく回復が早い傾向があります。
当院では重症度判定に用いる炎症反応が数分で判明する採血がありますので、お腹の診察所見と組み合わせて適切な対応を心がけております。
