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アレルギー性鼻炎について

[2025.10.29]

アレルギー性鼻炎の症状と近年の傾向

アレルギー性鼻炎は、発作的に繰り返すくしゃみや、透明な鼻水、鼻づまりを主な症状とする病気です。この10年ほどで患者数は右肩上がりに増加しており、全国的な報告では有病率は約50%に達するとも言われています。

アレルギー性鼻炎の種類と主な原因

アレルギー性鼻炎は、その原因や発症する時期によって主に以下の2つに分けられます。

花粉症 スギやヒノキなど、季節性の花粉が原因となって起こるもの
通年性アレルギー性鼻炎 ダニやハウスダストなどが原因で、季節を問わず症状が出るもの

近年は通年性アレルギー性鼻炎も増加していますが、患者数が増加している最大の要因は、スギ花粉症の増加であると考えられています。

的確な診断を行うためのアレルギー検査

当院では、まず詳しい問診によって症状の内容や季節性、生活環境との関連を確認します。その上で、必要に応じて以下のような検査を行い、アレルギーの評価を実施します。

  • 鼻汁好酸球検査:鼻の中でアレルギー反応が起きているかを確認します。
  • 血液検査(RAST・RIST)
  • イムノキャップラピッド:指先からの少量の採血で、短時間に主要なアレルゲンを評価できる検査です。

イムノキャップラピッドの詳しい説明はこちら

鼻風邪など他の鼻炎との見分けが難しい場合もあるため、自己判断せず医療機関を受診することをおすすめします。

アレルギー性鼻炎における治療の基本方針

治療は、お薬による治療と環境の改善を組み合わせて進めていきます。

① 薬物療法

抗ヒスタミン薬などの内服薬や、ステロイド点鼻薬などを使用して症状を抑えます。

② 環境整備

室内環境を見直し、花粉やダニといったアレルゲンを減らす工夫を取り入れることが大切です。

③ 症状と生活に応じた調整

症状の感じ方や、日常生活での困りごとは人それぞれ異なります。たとえば「くしゃみや鼻をかむ回数が1日11回以上ある」「鼻づまりで時々口呼吸になる」といった状態は、医学的には重症のアレルギー性鼻炎に分類されます。

しかし、このような状態でもそのまま生活や仕事を続けている方が少なくありません。個々のライフスタイルに合わせた最適な治療を選択することが重要です。

鼻炎症状が及ぼす生活の質への影響

鼻炎の症状は、単に鼻が辛いだけでなく、集中力の低下睡眠の質の低下を招くことがあります。その結果、仕事や勉強のパフォーマンスが下がり、社会的・経済的な損失につながることも分かっています。

「毎年のことだから」と我慢をせず、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。当院では患者さんとの対話を重視し、一人ひとりに合わせた治療のゴールを共に考えていきます。

重症・最重症の方への高度な治療選択肢

一般的な治療では改善が難しい強い症状がある方には、以下のような治療法も提案しています。

舌下免疫療法 スギやダニが原因の場合に実施でき、根治が期待できる唯一の治療法です。
生物学的製剤:オマリズマブ(ゾレア®) 重症・最重症のスギ花粉症を対象とした皮下注射による治療です。2019年から保険適応となりました。

舌下免疫療法の詳しい説明はこちら

ゾレアによる治療は、2〜5月の花粉シーズン中に、2〜4週に1回のペースで注射を行います。治療要件が厳しく薬剤費も高額ですが、高額療養費制度の利用によって自己負担が軽減される場合があります。

ゾレア®の詳しい説明はこちら

当院では、気管支喘息や慢性蕁麻疹におけるゾレアの治療実績が豊富にあります。重いスギ花粉症でお悩みの方も、どうぞお気軽にご相談ください。

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