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飲酒習慣を見直す、新しい医療のかたち

自分の状態を知り、治療につなげる減酒アプリ

本ページでは、エビデンスに基づき、
飲酒と健康・社会生活への影響飲酒状態の客観的評価方法
および 医療機関で行う減酒治療アプリ「HAUDY」 について解説します。

1. 飲酒と健康への影響

① 全死亡リスクとがんリスクの増加(エビデンスが高い健康被害)

日本で行われた非常に多くの人を長期間追跡した研究(大規模コホート研究)でも、お酒を飲む量が多くなるほど、病気や事故などを含めた「全体としての死亡リスク(全死亡リスク)」が高くなる傾向が確認されています。

たとえば、日本国内の約30万人を対象に、複数の大規模研究をまとめて解析した研究や、約10万人を18年以上追跡した国の大規模研究(JPHC研究)では、
飲酒量が多い人ほど死亡リスクが高くなることが一貫して示されています。
特に、毎日の飲酒量が多い場合には、このリスク上昇がより明確になります。

参考文献

日本国内6コホート・約30万人の統合解析

JPHC研究(Japan Public Health Center-based Prospective Study

② 社会生活・仕事への影響と生活の質の低下

飲酒習慣が続くと、健康リスクだけでなく、日常生活や社会生活・仕事のパフォーマンスにも影響が出る可能性があります。
日本の労働者を対象とした調査では、約3,100人の公務員のうち、男性では約24%、女性では約10%が問題飲酒に該当し、問題飲酒が仕事や生活に関連していることが示されています。特に男性では、仕事が原因で家庭生活に影響がある人は約1.6倍、家庭が原因で仕事に影響がある人も約1.5倍の高い割合で問題飲酒が見られました。これは、飲酒と仕事・生活のストレスやパフォーマンスの関係性が強いことを示しています。さらに、健康問題がある労働者では、欠勤や仕事中の生産性低下のリスクが高まるという日本の職場に関する研究報告もあります。こうした生産性低下や医療費・休暇増加は、職場全体の損失や社会的コストにもつながる可能性があります。

参考資料

富山大学『労働者の問題飲酒に関する調査』 — 男性約24.3%、女性約10.3%が問題飲酒と評価。富山大学

2. 今の自分の飲酒状態を確認してみましょう

① AUDIT-C で客観的にチェック

まずは あなたの飲酒習慣の状態を客観的に知ることが大切です。
3つの質問に答えるだけで「危険な飲酒傾向」の有無をスクリーニングできます。

AUDIT-C 飲酒習慣スクリーニングへ

例:頻度・量・大量飲酒の頻度を簡単にチェックできます (久里浜医療センターホームページ)

判定の目安
  • 男性:6点以上
  • 女性:4点以上

…いずれかを超えると、問題飲酒の可能性があるサインです。

② 厚生労働省 “アルコールウオッチ” で詳しく学ぶ

厚生労働省が提供する アルコールウオッチ(Alcohol Watch) は、ご自身の飲酒の純アルコール量と分解時間についてチェックができます。

アルコールウオッチについて詳しくはこちら

3. HAUDY(ハウディ) — スマートフォンで始める新しい減酒治療

HAUDY(ハウディ)とは何か?

HAUDY(ハウディ)は、日本で承認された世界でも先進的な『減酒治療補助アプリ』です。
国内の複数施設で行われた臨床試験では、アプリを活用したグループが対照群に比べて、「重度の飲酒日数」や「1日あたりの飲酒量」をより効果的に減らすことが確認されました。 また、安全性についても問題は報告されていません。
これらの結果を根拠に、HAUDY は 医師が処方し保険適用で使える治療補助アプリ として承認されています。

こんな方に向いています
  • 飲酒量を減らしたい
  • 自力での節酒や断酒が難しい
  • 医師の治療と日々の取り組みを両方取り入れたい

HAUDY の特徴(主な機能)

アプリは「患者アプリ」と「医師アプリ」の2つで構成され、日々の記録・学習・行動計画が医療スタッフと共有されます。AUDアルコール相談室

患者アプリ:日々のサポート
  • 飲酒記録
    飲んだ量や状況、気持ちなどを入力。
  • 振り返り・セルフケア
    昨日の行動を振り返り、セルフケア(ストレス対策等)を学べます。
  • 行動プラン提案
    個々に合わせた減酒目標と行動を提案します。
医師アプリ:診察の質を高める連携
  • 患者さんの日々のデータを反映し、診察時により的確なアドバイスが可能。
  • 診察外の取り組み(セルフケア記録等)も診療に活かせます。

まとめ

  • 保険適用の治療として利用可能
    医師の診察と併せて利用できます。
  • 続けやすい治療設計
    アプリとの対話形式のサポートで、無理なく継続できます。
  • データに基づく治療
    日々の記録が治療に反映され、治療効果の最大化を目指します。

渡部クリニックではこのHAUDYの治療が可能です。本人や家族などで飲酒習慣に対して改善をしたいと考えている方はご相談ください。

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