脂質異常症(LDL・HDL・中性脂肪)
健診で“コレステロールが高い”と言われた方へ
健診や血液検査で「コレステロールが高い」と書かれていると、
「これはすぐ受診すべきなのかな…?」と迷いますよね。
このページでは、数値別の来院目安 を中心に、
必要なときに迷わず相談できるよう分かりやすくまとめました。
コレステロールは“高いほど危険”というわけではありません
LDL・HDL・中性脂肪にはそれぞれ役割があります。
ただし、ある程度以上の高さが続くと、血管に負担がかかりやすくなります。
- LDL(悪玉)…高いほど動脈硬化のリスク↑
- HDL(善玉)…高いほど血管にやさしい
- 中性脂肪(TG)…生活習慣で大きく変動しやすい
ここでは「値がどこまでなら経過観察でよいか」「どこから受診すべきか」に絞ってお伝えします。
【最重要】数値別の来院目安
① LDL(悪玉コレステロール)
LDLが 160 mg/dL以上 の方
→ できるだけ早めに受診をおすすめします。
このレベルが続くと、将来的に心筋梗塞・脳梗塞のリスクが高くなります。
生活習慣だけでは下がりにくく、原因の検査や治療の検討が必要です。
LDL 140〜159 mg/dL
→ 1〜3か月以内の受診が目安
「要再検査」と書かれることが多いゾーン。
後日測ると正常に戻る方もいますが、
高血圧・糖尿病・喫煙歴・家族歴がある方は特に早めの相談が安心です。
LDL 120〜139 mg/dL
→ 生活改善を始めつつ、数か月以内に一度ご相談ください
この範囲を「境界」と判断することがあります。
体質や生活習慣によっては徐々に上がっていくこともあります。
② HDL(善玉コレステロール)
HDL 40 mg/dL未満
→ 受診をおすすめします
HDLが低いと、血管を守る力が弱くなり、
LDLが高くない人でも動脈硬化のリスクが上がります。
※ 特に、
- 喫煙
- 肥満
- 運動不足
との関連が大きいため、生活習慣のチェックも必要です。
③ 中性脂肪(TG)
TG 300 mg/dL以上
→ できるだけ早めに受診を
血液がドロドロしやすく、すい臓への負担が心配なレベルです。
TG 150〜299 mg/dL
→ 数か月以内に相談を
食生活・飲酒・体重で大きく変動しやすいですが、
続く場合は治療の方針を話し合う必要があります。
自分では判断しにくい“危険サイン”もあります
以下に当てはまる場合は、数値が軽度でも受診をおすすめします。
- 血圧が高い
- 血糖値やHbA1cが高め
- 肝機能が悪い(脂肪肝が疑われる)
- 家族に心筋梗塞や脳梗塞が早く起きた人がいる
- 喫煙している
- 急に体重が増えた
これらは動脈硬化のリスクを高める要素で、
“コレステロールが普通の人より少し高いだけでも注意が必要” になるタイプです。
当院ではこんな評価ができます
来院された場合、まず次の項目を確認します。
- 血液検査(LDL / HDL / 中性脂肪 / HbA1c / 肝機能)
- 血圧
- 体重・BMI
- 生活習慣(食事・運動・睡眠・飲酒)
- 必要に応じて頸動脈エコー(血管の状態を確認)
症状がなくても、血管の状態を“今のうちに知っておくことで”
将来の病気をしっかり予防できるようになります。
最後に:迷ったら、一度相談してください
コレステロールは症状が出ないため、
“放置しがちで、気づいたときにリスクが進んでいる” ことも少なくありません。
特に、
- LDL 140以上
- TG 150以上
- HDL 40未満
のいずれかに当てはまる場合は、
受診いただくことで、安心できることが多いです。
健診結果の紙を持ってきていただければ、
「今は様子を見るべき?」「改善のために何が必要?」を一緒に確認します。
